※閲覧注意。直接表現はないですが少々グロいです。
「こら!寝ながら食べるのやめなさい!」
ママは言いました。
「まぁくん!牛になっちゃうわよ」
「牛になったら寝てくらすもん。いいよぉだ」
まぁくんは言うことをききません。
そしてまぁくんはそのまま眠ってしまいました。
朝になって目を覚ますと、ママがまぁくんの顔を不思議そうにのぞき込んでいました。
「おはよう、ママ」
ママは答えません。不思議そうな顔のまま、パパに話しかけました。
「ねえ、パパ」
「なんだい?」
「どうしてこんなところに牛がいるのかしら」
「うし? なんのこと? ママ」
まぁくんがたずねてもママは答えません。まるで聞こえていないようです。
「本当だ。牛だね。きっと今日の晩ごはんのために神さまが与えてくださったんだよ。今日はスキヤキにしようか」
「だめよ。いつものに決まってるじゃない」
「ねえ、ママ。うしなんていないよ?」
まぁくんの声は誰にもとどきません。 まぁくんは鏡を見ましたが、まぁくんは牛にはなっていませんでした。
しかし、まぁくんを見ながら恐ろしい笑みを浮かべてママは言いました。
「おいしそうな牛ねぇ」
そしてその夜、まぁくんはソーセージになりました。
まぁくんを食べながらママは言いました。
「今度はもっと素直そうな子を選びましょうよ」
「そうだねぇ」
「四丁目の山田さんとこのけんちゃんなんかどうかしら」
「いい子に育ちそうだね」
「時期もいいわよ。ちょうど十ヶ月くらいだったはず」
「よし。あしたは用があるからあさってにしよう」
「はあ…五年も育てたのにまぁくんなんか生意気にしからならなかったわ。その前もよ。けんちゃんはうまくいくかしら」
「なぁに。うまくいかなかったらまたこうすればいいことさ」
「そうね。あぁ、あさってが楽しみだわ」
そういってパパとママは笑いました。
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