「ある夜の風景」

2015/07/11 16:41 □ 短編・ショートショート

SS企画《俺のグルメFESTIVAL》

お題 「これが! 俺の! グルメだ!!」  を詰め込んだ、“おいしそう!”な飲食風景

ジャンル : オリジナル

 

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『ある夜の風景』

 

 冷蔵庫から取り出したものをちゃぶ台に置き、父さんはカップ酒に口を付けた。

 皿の上にはマグロの刺身。

 チンしたご飯の上に半分ほど無造作に置き、醤油とごま油とチューブのおろしにんにく。

 最後に卵を落として口一杯に頬張る。

 

 暗い部屋の片隅で僕はじっとそれを眺めていた。

 ほしがれば父さんは僕を叩くから。

 

 ご飯を平らげ、残りの刺身をつついていた父さんは、少しすると赤い顔でごろりと横になり動かなくなった。

 

 僕は起こさないようそろりとちゃぶ台に近づく。

 皿まであと少しのところで ――首を掴まれた。

 

「お父さん! またこんなところで寝て! ミィが狙ってたじゃないの!」

 

 ありつけなかった悲しみに、ただ、にゃあと気の抜けた声だけが漏れた。

 

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はい、どうしてもオチ重視な桂瀬です。

参加したかったから頑張ってみたけれど……なんかおっさんが掻っ込んでるだけでグルメな話じゃない気がするな(汗

マグロユッケ丼食いてぇ。

 


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