Twitter300字SS お題「風」
ジャンル : オリジナル。半分ノンフィクション。
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『2013年9月16日』
台風18号直撃に伴い、初の特別警報が発表された。
祝日であるものの午後から現地作業予定だった僕は電車の運行見合わせを知る。
再開未定。まずい。
上司と連絡を取る。
「電車がいつ動くかわかりません」
『タクシーは?』
「なるほど」
タクシー会社に電話。
『無理です』
断られた。通行止めだと。
『バスは?』
同じ道なのに通れるわけないだろ。
『…歩く?』
30キロをか。死ね。
リスケの文字が浮かぶ。
もう空は晴れているのに。
「…そうか。それなら」
傍らに控える彼に目をやる。
『御意』
30分後、僕は無事現場へ到着した。
陸路が使えないのなら空を飛んでいけばいいだけのことだったのだ。
ところで、同僚が急によそよそしくなったのは何故だろう?
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ノンフィクションを物語っぽくアレンジしようとしたら、なんか某氏の富豪探偵っぽいものになりました。
富豪CE! 客先までヘリで行ったらそりゃ引かれますイェー!
途中まではノンフィクション。実際にはリスケ(リスケジュール)になりました。
行く予定だった現地に避難指示出てましたが、そこには誰も触れませんでしたw
外注さんに 「特別警報ってまず自分の命を守るように行動してくださいってことですよ! 仕事とか何を言ってるんですか!!」 と怒られた思い出。
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