Twitter300字SS お題「酒」
ジャンル : オリジナル。
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『紳士の条件』
店には若い女性客がふたり。
少し離れて座ると
「マスター、何か甘いお酒を」
眉をひそめた髭面。
「彼女たちに」
数分後、僕にはいつものが、ふたりにはオレンジの液体が差し出された。
「あちらのお客様からです」
驚いた彼女たちがこちらを見る。
笑顔で手を振ると、ふたりは顔を見合わせた。
歓迎したいだけ。下心なんてないよ。紳士だからね。
そうこうしているうちに、奥から見知った顔が現れた。
「お疲れ」
「…来るなって言ったでしょ」
「紳士たるもの女性をひとりで帰らせるなんて」
「ハイハイ心がけは立派だけどね」
待ち人は苦笑して僕の頭を撫でた。
「うちの子がお邪魔しましたー」
頭を下げて、母と僕は店を出る。
三人は笑顔で手を振ってくれた。
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うーーーーんなんか上手くいかなかったーーーーー
もう一本何か書きたかったけど断念。
ちなみに、彼が飲んでいたのは牛乳です。
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