Twitter300字SS「紳士の条件」

2017/10/07 22:40 □ 短編・ショートショート

Twitter300字SS お題「酒」

ジャンル : オリジナル。



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『紳士の条件』


 店には若い女性客がふたり。
 少し離れて座ると


「マスター、何か甘いお酒を」


 眉をひそめた髭面。


「彼女たちに」


 数分後、僕にはいつものが、ふたりにはオレンジの液体が差し出された。

 

「あちらのお客様からです」

 

 驚いた彼女たちがこちらを見る。

 笑顔で手を振ると、ふたりは顔を見合わせた。

 歓迎したいだけ。下心なんてないよ。紳士だからね。

 そうこうしているうちに、奥から見知った顔が現れた。


「お疲れ」

「…来るなって言ったでしょ」

「紳士たるもの女性をひとりで帰らせるなんて」

 

「ハイハイ心がけは立派だけどね」

 

 待ち人は苦笑して僕の頭を撫でた。

 

「うちの子がお邪魔しましたー」

 

 頭を下げて、母と僕は店を出る。

 三人は笑顔で手を振ってくれた。

 

 

—–

 

 

うーーーーんなんか上手くいかなかったーーーーー
もう一本何か書きたかったけど断念。
ちなみに、彼が飲んでいたのは牛乳です。


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