Twitter300字SS「Hunter」「Target」

2019/07/06 23:02 □ 短編・ショートショート

Twitter300字SS お題「あう」

ジャンル : オリジナル



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『Hunter』

 

 

 夕刻の大通り。
 3Dホログラムの広告キャラクター横を足早に通り過ぎる人々。

 その中に。
 細身の体型に童顔、薄い青色の制服を着た女子高生。
 手には少しの野菜が入ったレジ袋。

「ん、」

 決めた。
 グラスを置いて立ち上がる。

「待って」

 振り向いた彼女に

「落としたよ」

 差し出したのは僕のハンカチ。
 彼女が首を傾げようとした一瞬。

「…ありがとう」

 侵入、成功。
 ハンカチを受け取る彼女に笑顔で応え、ごく自然に手を繋ぐ。

「帰ろ」

 利便性を追求した結果、誰もが脳をネットに接続したこの世界。
 方法を知ってさえいれば、『家族』になんていくらでもめぐり合える。

 今日の宿も無事確保出来そうだ。
 送り込んだ記憶改竄プログラムの効果に、家出少年は笑う。

 

—–

 

『Target』

 

 

 晩御飯の材料を買って帰路につく私を呼び止めたその少年は、細い腕をしていた。

 利便性を追求した結果、誰もが脳をネットに接続したこの世界。
 ここではちょっとした隙に他者に侵入出来るやつが極々わずかに存在する。

 めぐり合ったが運の尽きというやつで。


 落とし物だと差し出されたハンカチと
 強制的に流し込まれた小さなプログラム。


 頭の中で、何かが弾ける。


「…ありがとう」


 不正プログラムブロック成功。解析。そして、──相手に侵入を。


「帰ろ」


 記憶を改竄されたふりをして、繋がれた手に微笑みながら私は、


「そうだね『祐くん』」


 私が知るはずのない名を呼び、躾のなってない糞ガキ、
 もとい、奇跡的にめぐり合った同類を、我が家に誘拐した。

 

 

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書けなくて書けなくて二ヶ月参加出来なかったのでとにかく!って思って頑張ってみたんですが……なんか、なんやこれ? という感じに(´・ω・`)
てかこれ おねショタ?


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