Twitter300字SS お題「眠る」
ジャンル : オリジナル
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『眠り姫の待ち人』
美しい姫が眠るという城に辿り着いた。
複雑に絡まる茨は入り口を完全に塞いでいる。
呪いは百年で失われるという。
当家に受け継がれてきた書物によれば、姫が眠りについた瞬間からあと数秒で百年。
もしお伽噺のように道が開いたら、まずは姫を目覚めさせてそのあとは。
クッと喉が鳴る。
興味は尽きない。
茨がしゅるりと解ける。
「やっと面白そうなのが来たわ」
見下ろしながら、とうに眠りから覚めた姫はタブレットを置く。
階下でセンサーに反応したその顔からデータベースが弾き出した人物の肩書きは王子ではない。
キスで目覚めさせて嫁にするなんてつまらない奴はいらない。
「ようこそ、博士」
来てくれてありがとう。
私、研究価値はあると思うわ。
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ふたりともマッド寄りでした。
というか眠ってないじゃん。
こんにちは。
姫と博士の関係が面白くて、この後2人はどうなったんだろう? どちらかが勝つのかな、と想像が膨らみ、クワクしました♪
特に、ラストで姫の、
「来てくれてありがとう。
私、研究価値はあると思うわ。」
のところ好きです。
読みはじめは、こういう展開になると予想してなかったので、どんでん返しみたいで楽しい! と思いました(*^v^)♪