Twitter300字SS お題「届く」
ジャンル : オリジナル
—–
『想いよ、届け。』
たった一文したためた手紙を胸に彼の後を追う。
ずっと気になっていた。
朝の電車、座席に座る私の前に立って静かに本を読む彼。
私が見つめても気づかない。
──気づいて。
なんて思うけれど、何かの拍子で目が合っても、見つめ続けることも、声をかけることもできずに、私は俯いてしまう。
届かない、この想い。
友達に相談したら「初心だね」と笑われ「手紙でも書けば?」なんて。
でもどうやって渡せば?
悩みに悩んで練習した結果の今日。
想いをのせた紙飛行機は見事彼の頭に命中した。
翌日、彼の姿を見て私は歓喜した。
悟られないように、何度も見つめてしまう。
勇気を振り絞ったあの手紙。
確かに想いは届いたのだ。
『いつも社会の窓半開きですよ』
—–
遅刻ながら書けたけど、これでいいのか自分。
割と初っぱなからオチが読める気がするけど、これでいいのか自分。
こんにちは。
途中まで、「私」は「彼」に片思い中していて、とても迷ったけれど、ついに手紙で告白しようとしているのかな、可愛いなあとと思いながら読み進めていたら……… 、
オチに笑いました♪
確かにその状況、すごく指摘しづらいですよね……! かと言って、「彼」になにも言わないままでいるのも、言った方がいいんじゃないかと、なんだか気になってしまうでしょうし……!
楽しく拝読しました(*^v^*)♪