Twitter300字SS お題「火」または「炎」
ジャンル : オリジナル。
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『ろうそくの火の下で』
聡子が話し終わるとユースホステルの一室に静けさが戻った。
合宿で百物語なんていう古風なことを言い出した法子は既に眠そうな顔。
ネタが尽きてみんなが適当な作り話を始めて二時間。やっと終わった。
そこかしこで安堵のため息が聞こえたその時。
──部屋の中央で、うんざりした面々を照らしていたろうそくの火が、ぐにゃりと歪んだ。
あ、終わったらなんか出てくるんだっけ?
疲れ果てた部員たちは、その揺らぎをただ眺めていた。
炎が消えそうになりつつもなんとかバランスを取り戻した頃、浮かび上がった室内には
白い服や着物を着た大勢の怪が並んでいた。
聡子の隣の老人がおもむろに口を開く。
「わしが生きていた頃は…」
え、待って、続けるの?
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なんやこれ……(‘A`;) というものが出来上がりました……
あー、うん、話したくてうずうずしてたんじゃないですかね?
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